カレーやラーメンに並ぶ日本の国民食となった「焼肉」。
子供の誕生日や入学祝い、特別な方との食事や会食など様々な「ハレの日」に焼肉店をご利用いただけるようになりました。
けれどこのイメージが生まれたのは、実はそう昔のことではありません。
1970年代の焼肉店は、煌々と明かりに照らされた“食堂”のような庶民的なお店がほとんどでした。
そんな時代の真っただ中である1976年、叙々苑の第一号店が東京の六本木にオープンしました。
その店舗作りは、当時の常識を打ち破る革新的なアイディアに満ちたものでした。
床には高級感あふれる真っ赤な絨毯。明るさを抑えた落ち着いた雰囲気の店内。
従業員のオシャレな服装。片膝を落として注文を聞く接客スタイル。見た目の美しさにまでこだわったお肉の盛り付け。
店内の煙対策などなど……。叙々苑が発祥のこうした店作りは、現在の高級焼肉店では“当たり前”の姿ですが、オープン当初は“奇抜”と言われるほど革新的でした。
それまでになかった豪華で清潔な店作りは、焼肉店を敬遠しがちな当時の女性のお客様からもご好評いただきました。
口コミで知名度を上げていった叙々苑は、その後も業界に先駆けたさまざまな挑戦を続けてまいりました。
タン塩、上カルビといった今や焼肉の定番となったメニューの提供をはじめ、いちはやい無煙ロースターの採用や、業界初となる高層階への出店、一流ホテルへの出店など、焼肉店業界に新たな潮流を作るけん引役を担ってまいりました。
2016年4月、おかげさまで叙々苑は創業40周年を迎えることができました。
その長い歴史は、挑戦の歴史、革新の歴史であったと言えるでしょう。
そしてそれらの挑戦は、お客様に最上のおいしさ「価値のあるおいしさ」を味わっていただくための工夫として生まれたものです。
飽くなきおいしさの追求のため、叙々苑の挑戦はこれからも続けてまいります。